8500系ヒストリー (2000年代中期編)

2005年からは5000系の導入が本格化し、8500系は編成単位での廃車が発生しました。2007年には5000系の投入計画も発表され、2009年度までに大半が置き換えられることが発表されました。その中で、2006年には東武線の直通先が押上 – 南栗橋に加え、東武動物公園 – 久喜にも広がり、大井町線では土休日ダイヤ時に田園都市線からの直通急行列車が運行を開始し、新たな活躍の場も誕生しました。また、一部の田園都市線所属の編成では、3色LEDからフルカラーLEDに更新され、田園都市線での活躍が続くような動きも見られました。2006年には8614Fが伊豆急行カラーのラッピングが施されました。

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行先表示器がフルカラーLED化された8635F。この編成を含め、田園都市線の計4編成が換装されたが、それ以上は広がらなかった。(2005年11月撮影@東武動物公園)

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2006年3月までは、東武線内の種別は「区間準急」と「通勤準急」だった。通勤準急は平日ラッシュ時の運行が主で、東急車による運行も存在した。(2005年11月撮影@北千住)

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「区間準急」の側面表示。東武線でのみ見られる光景だった。(2005年5月撮影@北千住)

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「通勤準急」の側面表示。(2005年11月撮影@北千住)

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フルカラーLED化された「区間準急」の表示は1年にも満たなかった。(2005年11月撮影@東武動物公園)

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2006年には田園都市線への直通運転が増えることから、大井町線専用帯が導入された。8500系のほか、8090系や8590系にも適用された。(2006年5月撮影@二子玉川)

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田園都市線では、5000系が投入され続けたが、8500系の本数のほうが多かった。東京メトロ8000系との並びも日常的に見られた。(2006年8月撮影@高津)

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大井町線の側面表示は、明朝体のまま変わらなかった。この表示は、2008年頃にフルカラーLED化されるまで見られた。(2006年6月撮影@二子玉川)

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この頃5000系の置き換え計画が発表され、8500系の大半を置き換える計画となっていた。この計画は後に変更されることになる。(2007年1月撮影)

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2007年末には幕式の編成も8606Fのみとなっていた。(2007年11月撮影@長津田 – つくしの)

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まだ長津田検車区には8000系や8090系・8590系も当たり前に停車していた。伊豆急行カラーとなった8614Fは、その後2020年の営業運転終了までこのラッピングだった。(2007年1月撮影@長津田検車区付近の公道)